市村アイデア賞

市村アイデア記念賞3

黒楽板(ごくらくばん)

受賞者 永野 稜真
学校・クラブ 宮崎県 都城市立五十市小学校5年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

家庭訪問の時、担任の先生から「便利な黒板を発明してみて」と言われたのがキッカケです。
日直のとき、黒板を消すとチョークの粉が飛んで、黒板の周辺は汚れます。また黒板のレールには、たくさんチョークの粉がたまります。
そこで思いついたのが、黒板のダブルレール化です。
※今回、黒板で記述していますが、ホワイトボードでも可能です。

【上の図の説明】

アイデア(1)
(図1)
図1のようにダブルレール化する。上を「チョーク粉受けレーン」、下を「備品置きレーン」とします。専用レーン(チョーク粉受け)のそうじが簡単になります。
アイデア(2)
(図3)
上部レールを巨大ラーフルとして使用します。上部レール側面にラーフル面を設け、黒板を上下に動かします。1回の動きで全体を消します。(図3.の中央に巨大ラーフル)
アイデア(3)
(図4)
レールそうじを半自動で行うことができるように、左右に移動できるからくりを利用し、アイデア(1)と同時に行うことにより、レールそうじが短時間で終わります。(図4.)

【審査委員評】

先生のリクエストにこたえて、色々なアイデアを盛り込んだ使いやすい黒板を実現しています。黒板のレールをチョークの粉を受けるレールとチョークや黒板消し(ラーフル)など備品を置くレールに分け、チョークの粉を受けるレールのそうじをしやすくするとともに、備品にチョークの粉がかからないように工夫しました。さらに上のレールの側面に黒板消し(ラーフル)の機能をつけ、レールを上下に動かすだけで黒板全体を消せるように工夫した点、まき尺のもどる力を利用して短時間でチョークの粉を掃除できるように工夫している点が素晴らしいと思います。