市村アイデア賞

市村アイデア記念賞4

炭酸抜け防止機

受賞者 田中 諒裕
学校・クラブ 東京都 早稲田大学高等学院中学部 1年

図
 

【このアイデアを思いついたヒント】

母はいつも炭酸水を好んで飲みます。
その時に母はペットボトルのキャップを強くしめています。
母に聞くと、その理由は炭酸が抜けないように、と言っていましたが、僕はペットボトルの中の空気に対して炭酸が抜けているのではないか、と思いました。
そこで、炭酸水の炭酸ができるだけ抜けないようにする方法を考えました。

【上の図の説明】

(1) ペットボトルのふたに差し込まれた管に息を吹き込み、中の風船をふくらまし、栓を閉じます。
(2) するとペットボトル内の空気量がへるため炭酸水中の二酸化炭素も空気にとけにくくなります。よって炭酸が抜けにくくなります。

【審査委員評】

風船を膨らませてペットボトルの内の空気を抜いて炭酸抜けを防止するというアイデアは、すばらしいと思います。普通には、ペットボトル内の圧力を上げて炭酸が抜けないようにすると考えるのですが、ペットボトル内の圧力が低くても二酸化炭素の圧力(分圧)が高ければ炭酸は抜けにくくなることに着目したものです。風船を使って、ペットボトル内の空気を抜いてしまうことで、飲み物から炭酸が少し抜けるだけで、二酸化炭素の圧力を高くすることができます。発明の面白いところは、普通に発想することから少し着目を変えて、こんな方法もあるのだと多くの人に思わせるところにあります。これからも多くの人に発明の面白さを伝えてもらいたいと思います。