新技術開発助成

第96回新技術開発-09

寒冷地屋外向け脈動式節水洗浄ノズル「バブル90ピュア」の開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 DG TAKANO
代表取締役 高野 雅彰
所 在 地
大阪府東大阪市
技 術
所 有 者
高野 雅彰
技 術
開 発 者
上記技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 節水洗浄ノズル「バブル90(図1)」は、洗浄力はそのままに圧倒的な節水(90%削減:図2)を実現する商品である。しかし、寒冷時にバルブが壊れるという問題が発生し、普及の妨げとなっている。原因はノズル内部の残留水の凍結と、その膨張である。
 「バブル90」の強みは、その独自の脈動流生成技術にある。脈動流とは、図1のように玉状に連続放出される水流であり洗浄力が高いという利点をもつ。これは、通常の水流だと多くの水が水流表面を滑り落ちるだけで洗浄に寄与しないことと対照的である。しかも、その駆動に電気等は不要で、水流のみで実現されている点が卓越している。そのための独自構造が必要で、その製造には高い工作精度が要求されるが、ガス向けバルブの開発で培われた金属切削加工技術が支えとなっている。今回の開発では、寒冷時の凍結を回避するための水抜き機能が主対象であり、具体的には体積が増えた分だけ内部の容積が自動的に大きくなる仕組み(凍りそうになると自動的に水抜きできる機能も含む)を導入する。また、部品の強度アップも合わせて試行する計画である。
 水抜き機能が導入された「バブル90ピュア」が完成すると、全国の幼稚園(4万件以上)や学校の屋外水道蛇口への提供が見込まれる。きわめて大きな節水効果をもつ同商品が普及することで、水の有効利用が図られる。将来的には世界各地の水不足問題解決の一助になることが期待される。

図

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