新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 032

第92回 平成25年度第2次助成テーマ

完了認定 平成27年3月
代表取締役 南郷 真
代表取締役
楳木 忠秋
企業名 株式会社 環境緑化保全コンサルタント
会社概要 資本金 :10,000,000円
従業員 :5名
事業内容 くりんかロード工法舗装
敷地保全対策工事
助成テーマ名 集中豪雨から社会インフラを護る石炭灰を利用した法面工法の開発

開発技術の概要

本技術は従来産業廃棄物として埋立処理されていた、石炭火力発電所から排出される石炭焼却灰(石炭灰)を活用した法面保護工法の技術開発です。山間部等に設置される基幹送電線(社会インフラ)の鉄塔基礎部については、これまで自然に配慮した緑化工法が主として施工されてきました。しかし集中豪雨等による雨水侵食のリスクが増大し、激変する気象環境の変化に対応した新たな敷地保全工法のニーズが高まっていました。本技術は石炭灰を利用した透水性・保水性・耐久性を兼ね備える法面加工により、送電鉄塔の倒壊など国民生活への甚大なリスクを未然に防ぐことを目的とする画期的な技術開発なのです。

ベースとなる技術として、既に平地への施工としては実績のある「くりんかロード™」を法面に適用し、法面の傾斜角・地盤土質等に適合する施工技術を開発しました。

図

これからの計画

(1) 九州だけでの事業展開でしたが、関東地区・沖縄地区で実施権契約を締結し水平展開できる体制が整いました。
(2) 九州電力で建設が始まった50万V幹線鉄塔へ本技術のスペックインも実現でき、工期3年の大事業に携わる予定です。
(3) 海外への技術移転の検討も行い、関係機関と共にアジア諸国へのアプローチを継続中です。

企業からのお願い

石炭火力発電は我が国のベース電源です。エネルギー計画では更にその役割が増し、電源構成の30%を担う予定です。もちろん石炭灰の発生量も増えます。一方で温暖化による 集中豪雨の増加・都市化によるヒートアイランドも問題になっています。本技術ならびにベース技術である「くりんかロード™」は石炭灰の優位性を存分に引き出し、透水性・保水性を追求した技術です。その効能は石炭灰埋立抑制・雨水流出抑制・輻射熱抑制でありまさに前述の諸問題にも対応可能なのです。
活躍できるフィールドは法面だけでなく携帯基地局・歩道・外構・防草工法など多岐に渡ります。新規事業をご検討の会社・公共工事の設計に関わる方・デベロッパーの方など是非ともお問い合わせ頂ければ幸いです。皆様の御連絡をお待ちしております。

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