復興支援新技術開発助成

復興支援新技術開発-02

間接気化式冷却器の小型化・高性能化に関する開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 アースクリーン東北
代表取締役   今野 賢一
所 在 地
宮城県仙台市
技   術
所 有 者
株式会社 アースクリーン東北
技   術
開 発 者
株式会社 アースクリーン東北
取締役技術本部長   渡辺 健次

【技術開発内容】

 近年の地球環境保全に対する関心の高まり、また、東日本大震災後の電力使用制限の動きなどにより、世の中に節電、あるいは省エネルギーの重要性の認識が浸透してきている。デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の商業施設、さらに一般のビル、工場等における空調器に対する省エネルギー技術への期待は高い。
 本技術開発は、前記の要請にこたえるべく開発してきた、水の気化現象を利用する省エネルギー型空気冷却器について、顧客の要求に適合すべく、当該空気冷却器の、小型化、高性能化を狙うものである。基本原理は、気化現象を生じさせるためのウエット・チャネルと被冷却空気を通すドライ・チャネルを隔壁を介して完全に分離し、間接的に熱交換させることにより、加湿することなく空気を冷却するものである。流路の最適設計等により、自社製品である第1世代製品の約6割の小型化、低騒音化を狙い、従来技術より一層の効率化を狙う。
 本技術は、従来のヒートポンプ式空気冷却器に比べ、冷媒ガスを使用せず送風のみで空気を冷却するため、大幅な電力消費量の削減が可能になる。震災復興の一路として、本冷却器が、大型の商業施設用空調、消費電力が膨大なデータセンター用空調、前熱交換機代替のビル用外気処理空調などに適用されることにより、大幅な省電力化が期待される。さらに、被災地域から海外への事業展開も期待される技術である。

図