日本の未来を作る、新技術のために。
「新技術を考案し、実用化まであと一歩」「これなら未来に貢献できる」。そんな技術開発の途上にある中小企業を市村清新技術財団が応援します。審査を通過した技術開発には、助成金を贈呈。技術者の士気を高め、新しい未来を築くきっかけになれば幸いです。
市村清新技術財団とは
リコー三愛グループの創業者、市村清が1968年(昭和43年)に設立し、科学技術の研究開発助成および新技術顕彰、少年少女創造性育成、植物研究助成などを行っています。新技術開発助成は、年に2回。総助成額は62億6,573万円にのぼります。
資本金3億円以下または従業員300名以下の自ら技術開発する企業。※大企業および上場企業・上場企業の関係会社はのぞく
助成のための開発技術要件
- 独創的な国産の技術で、基本技術の知的財産権が特許出願等により主張されていること
- 実用化を目的にした開発試作であること
- 開発予定期間が1年以内であること
- その技術の実用化で経済的効果が大きく期待できること
地球環境温暖化防止を狙った
技術開発も支援します。
対象外
- 同じ技術開発内容で他機関からの助成を受けている場合
- 国の承認審査のために必要な臨床試験段階の開発
(医療機器や医療器具は助成対象)
- 医薬品およびソフトウエア製品の実用化開発
- 研究段階、商品設計段階、量産化段階の技術開発
上記の要件をすべて満たした
技術開発が助成対象となります。
2021年2月中旬の贈呈式にて
助成金を贈呈します。
Web登録後、郵送にて申請してください。
スケジュール
申請期間10月1日(木)〜20日(火)
※必要書類提出・締切日当日消印有効
助成金贈呈式は2021年
2月中旬予定
第95回(平成27年度 第1次)助成株式会社 佐藤工業所 様
新しいチャレンジを実現するためのきっかけとなった。
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良いアイデアが有るのですが助成してくれますか?
[新技術の実用化の支援]を狙いとしています。したがって単にアイデアが有るだけでなく、その技術の実現の裏付けとなる原理確認又は、基本動作確認がなされており、特許出願もしくは特許権の取得等で権利が確保されている必要があります。
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試作費に対する助成とはどういう事ですか?
充分に構想も練り、試験もされ、概ね、実用化の見通しがたち、製品化前の未達成事項最終確認の為の試作に要する費用の一部を助成します。 主に技術開発に直接掛かる直接材料費等を試作費の対象としています。
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開発が完了したら、助成金は返却するのですか?
返却は不要ですが、契約通り履行されない場合には返却を求めることがあります。
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記入の仕方等分からない時はどうすれば良いですか?
本ページ一番下に記載のEメールまたは、電話 03-3775-2021にお問い合せ下さい。
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マル秘の資料があるのですが?
提出された資料は関係者以外に漏らすことは有りませんが、開示できない事項は、申請書の該当項目にその旨を記載して下さい。
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基本情報のページが出力できないのですが?
マイページを取得して、基本情報を入力しますと出力できるようになります。
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基本情報の代表者は、開発の代表者でよいですか?
代表者は、法人の代表者、一般的には代表取締役の方です。
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特許をこれから申請する予定ですが、申請は可能ですか?
申請までに出願を済ませている必要があります。間に合わない場合は、出願後、次回に申請してください。
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会社設立間もないのです。直近3期分の決算書がないのですが申請できますか?
申請は可能です。会社設立時の事業計画書と発行済の決算書を提出して下さい。
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金融機関の残高証明書が必要とありますが、通帳のコピーで良いですか?
通帳のコピーは受取れません。残高証明書が必要です。
その他のQ&Aはこちらをご確認ください。
※本サイトに記載の会社名および製品名は、各社の商号、商標または登録商標です。
我々佐藤工業所は、昭和40年代から、鉄道の枕木や軌道スラブなどの型枠を製造しています。中でも、軌道スラブは、鉄道の加重や振動などに対する長期耐久性が求められており、その鋼製型枠の設計製造は技術的に大変高度になっています。とはいえ、一歩でも二歩でも進化した製品をお客様にお届けしたいという思いで、以前より、新幹線用軌道スラブにおけるレール締結部埋込ボルトの固定手法、PC鋼材の後埋め材の脱落防止策、軌道スラブの欠け防止策などに寄与する技術開発を進めていました。
しかし、我々は中小企業ですので資金に限りがあります。助成金や補助金を出してくれるところはないかと、行政など色々と行ってみたものの、提供された情報では、検討するだけでも非常に手間がかかることがわかりました。そのため、インターネット検索で、市村清新技術財団にたどり着き、電話で問い合わせをしたのです。すると、申請ポイントや資料作成の際の疑問点などをとても丁寧に教えてもらうことができました。
やがて申請が採択されたと連絡をもらい、採択後すぐに受け取った助成金を元手に、計画通りに技術開発を推進出来ました。お客様が抱える課題や要求事項に対する開発という現実的な内容でしたので、無事採択が決まったのかもしれません。おかげさまで、お客様には大変喜んでもらえ、業績も好調です。これまで以上の信頼を得ることができたとも実感しています。