市村アイデア賞

文部科学大臣賞

災害を知らせる雨量計(ゲリラごう雨けんち)

受賞者 中村 明流人
学校・クラブ 愛知県 刈谷市立亀城小学校 4 年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

7月の九州北部ごう雨災害のニュースを見ました。大きな災害になるような雨に気づかずに、たくさんの人達が逃げおくれたことを知りました。もし自分の家に雨量計があったら、早めに安全な所に逃げることができたのではないかと思い、夜ねている時でも大雨に気づけるようなブザーがなる雨量計を考えました。

【上の図の説明】

通常の雨量計だけではなく、短時間にふった雨量もそくていできるようにペットボトルを2だん階にしました。上を短時間雨量計、下を積算雨量計にしました。どちらの場合もペットボトルの中のうきがういて、つないであるおもりが下がり、どうはくに当ってブザーがなるしくみです。
上から下に水を落とす穴の調せつがむずかしかったです。フロートスイッチのおもりえらびも大変でした。うきとおもりのバランスも考えました。

【審査委員評】

集中ごう雨の雨量を検知する“短時間雨量計”と、長い時間に降り続いた総雨量を検知する“積算雨量計”の2つを、一体で構成したアイデアが素晴らしいと思います。上段にある短時間雨量計にいったん雨水をため、それを下段の積算雨量計に少しずつ流し込むことで、上下二段重ねの一体構成を実現しました。上段から下段に雨水を流すための穴の大きさが重要なポイントだと思いますが、それを決めるための実験では苦労したのではないでしょうか。いつの日かこのアイデアが実用となり、大雨による災害で悲しい思いをする人がいなくなることを願ってやみません。