市村アイデア賞

市村アイデア記念賞5

ワンタッチ エメコン

受賞者 大多 胡亜
学校・クラブ 愛知県 刈谷市立依佐美中学校 2年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

毎年、冬になると窓に結露が発生し、下に垂れて、木材部がくさらないように、母親が毎朝窓をぞうきんでふいています。
その負担を和らげようと思いました。
そこで、夏に氷水を入れたコップが結露でぬれることから、一か所に結露を集めることが出来れば、楽ができるのではないかと考えました。

【上の図の説明】

<ポイント>
結露は室内と屋外の温度差により、空気中の水蒸気が冷やされ発生します。
空気の温度が変わりにくい性質を利用します。(ワンタッチエアー)
アルミニウムが熱伝導がよく、さびにくい性質を利用します。(ワンタッチメタル)
<使い方と動き>
暖かい空気が集まる窓の上側など結露を発生させたくない部位には、結露予防用のワンタッチエアーを設置します。
窓の下側にはワンタッチメタルを設置し、結露水の配管を窓のレールの排出口にセットします。
ワンタッチエアーでは、空気層がクッションとなり室内外の湿度差による急激な温度変化が抑えられ結露が発生しにくくなります。
ワンタッチメタルでは、室外の冷気により室外のアルミニウムが急激に冷やされ、窓のガラスを介して、室内のアルミニウムの温度が低下します。その結果、室内で温度の一番低い、ワンタッチメタル周辺の空気が冷やされ、結露となり排出菅を通して、窓の排出口より排出されます。
重力で結露を回収しやすいよう、斜めに取りつけます。
部屋の湿度が上がれば、同じことを繰り返し、結露をコントロールするシステムである。

【審査委員評】

冬の窓の結露はどこの家でも悩みの種ですね。この問題に2つのアイデア(窓に空気層を設ける方法とアルミ板を設ける方法)でチャレンジしてくれています。ともに物質の熱伝導をうまく利用していますが、一方は熱伝導を小さくする方法であり、もう一方は逆に熱伝導を大きくする方法になっているところが面白いですね。アルミ板を設ける方法ではさらに排水方法を工夫しているところもいいと思います。この2つの方法をうまく組み合わせることで窓ガラスの結露が改善され、朝の窓ふきの負担がずいぶん減るのではないでしょうか。