新技術開発助成

第100回新技術開発-06

高分子素材の安定性を迅速で効率的評価するための装置

技 術 開 発
契 約 者
東北電子産業株式会社
代表取締役 山田 理恵
所 在 地
宮城県仙台市
技 術
所 有 者
東北電子産業株式会社
技 術
開 発 者
東北電子産業株式会社 利府事業所
所長 熊谷 俊彦

技術開発内容

 高分子材料はその耐久性を高めるために多種の添加剤を配合しているが、その添加剤の適切な組み合わせと濃度の決定には、従来、多種大量な試料に対して数か月の促進試験と評価の繰り返しによる選別評価試験が必要であった。
 申請社は、劣化した高分子が加熱時に発生する極微弱光(化学発光)の検出により短時間で高分子の劣化評価ができることを見出し、優れた極微弱光検出技術の研究開発を実施すると共に各種の試験機器を研究開発してきた。同社は100個のセルに装備した試料を加熱し、CCDカメラにより同時に高分子の劣化評価可能な装置を開発したものの、より高温での動作、セルの操作性改善、CCDカメラの感度不足や断熱性向上、加熱時の初期発光測定など、いくつもの課題が明らかになった。本新技術開発では、特許申請済みの新型セルの採用など、これらの課題を解決しかつ多検体の化学発光を同時に測定する装置の開発を行う。
 本装置の開発により高分子材料の選別評価試験を迅速かつ効率的に実施できるようになることで、高分子材料や添加剤産業の新製品の開発期間短縮や高品質化に貢献することができる。

図

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