新技術開発助成

第103回新技術開発-03

半導体レーザによるマルチカラーコヒーレントラマンイメージング装置の開発

技 術 開 発
契 約 者
スペクトラ・クエスト・ラボ株式会社
代表取締役 室 清文
所 在 地
千葉県千葉市
技   術
所 有 者
スペクトラ・クエスト・ラボ株式会社
技   術
開 発 者
上記技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 CARS(Coherent Anti-Stokes Raman Scattering)やSRS(Stimulated Raman Scattering)等のコヒーレントラマンイメージングは、サンプルの染色が不要で、in vivoで高分解能イメージングが可能であり、生命科学のみならず、医療や診断への応用も期待されている。従来は光源の価格が高く大型のため、コヒーレントラマンイメージング装置普及の妨げとなっていた。
 本開発では独自の光波合成技術による高出力ピコ秒波長可変レーザを複数用いて分子振動の全ラマンバンドをカバーし、複数チャンネルを同時計測可能な顕微光学系と組み合わせる事で、世界初の普及型マルチカラーコヒーレントラマンイメージング装置の実現を目指す。
 本技術開発によって小型で低価格なマルチカラーコヒーレントラマンイメージング装置が実現すれば、これまでごく限られた研究機関でしか利用されていなかったコヒーレントラマンイメージング技術が広く普及することが期待される。またコヒーレントラマンイメージング技術の普及に伴って、その応用は生体イメージングや診断、医療に留まらず、微量化学物質の分析や同定、局所イメージング等、産業分野においても応用の広がりが期待される。


図