市村アイデア賞

文部科学大臣賞

水草発電用「泡車」(あわぐるま)

受賞者 瀬戸 友暁
学校・クラブ 福井県 小浜市立雲浜小学校5年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

金魚草に光を当てると酸素を含んだ泡が出るのを見て、水草の泡が上昇する力(泡の浮力と流れによる抵抗力)をエネルギーに変えることができれば、石油などの化石エネルギーで出た二酸化炭素を酸素に変えながら発電ができるため、地球の環境をもとに戻しながらエネルギーを利用することができると思ったからです。

【上の図の説明】

(1) 水草の泡が羽根のへこんだ部分にたまり、泡の浮力で回転します。
(2) 水草の泡の上がる方向に流れが発生し、羽根が受ける流れの抵抗力によっても羽根車が回転します。
(3) 羽根の数は4枚でも回りますが、羽根が少ないと羽根の角度によってたまる泡の体積が変化するため回転が不安定になります。
(4) 羽根が4枚、6枚、8枚、10枚の場合には多い方がよく回転しました。泡車の回転の速さは、水草から出た泡の上昇する速さより速くはならないと思われます。
(5) 泡車の回転の速さは、水草から出た泡の上昇する速さより速くはならないと思われます。
(6) 泡車に発電機をつければ、水中に溶け込んだ二酸化炭素から酸素を作りながら電気ができると思われます。

【審査委員評】

二酸化炭素を酸素に変えながら発電するというアイデアはすばらしいと思います。水草は水中にあるので、泡(酸素)を作っていることが観察できます。この観察を水草発電用「泡車」のアイデアにつなげることができたのは、するどい観察力と地球環境を日ごろから思っていたからだと思います。地球環境を良くしていくには、ひとりひとりの取り組みが大切ですが、さらにあなたには、地球を救う研究者になってもらいたいと思います。