市村アイデア賞

朝日新聞社賞

どれも同じ大きさケーキカッター

受賞者 菱沼 香帆
学校・クラブ 愛知県 愛知教育大学附属岡崎中学校3年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

家族でケーキを食べる時、いつも大きい、小さい、と取り合いになります。
そこで、同じ大きさにカットできる道具を作ることにしました。
ケーキにはホールケーキのように丸い形のものとロールケーキのように、棒状や板状のものがあります。そこで、両方について考えました。

【上の図の説明】

(1)ホールケーキ用
各辺の長さが同じで、どの辺も同じ円に接するようにすると、正多角形ができます。そこで、正多角形の中心をホールケーキの中心において、中心から各辺の中心に、線を引けば(仕切り棒)、等分割できます。
(2) ロールケーキ用
クロス状に連結し、連結点を回転自在にピンで止めると、仕切り棒で区切られた各クロスの長さが同じままで伸縮自在となります。そこで分割したい数に合わせて、長さを調節します。
仕切り棒に沿ってナイフを入れれば、同じ大きさのケーキのできあがりです。

【審査委員評】

クリスマス・誕生日などの家族が集まる催しでは、皆で美味しいケーキを食べることが大きな楽しみのひとつです。ただカットしたケーキの大きさが不ぞろいだと、思わぬ兄弟喧嘩に発展するかもしれません。これに対して、数学で学んだ角度分割の知識を応用して、ホールケーキとロールケーキ、各々に対応した簡便な道具を考案しました。仕切り棒に沿ってナイフを入れると、簡単に同じ大きさのケーキにカットすることができます。また、カットするケーキの数を簡単に変更することもできます。もうこれからはケーキの大きさで兄弟喧嘩をすることも無くなりますね。