市村アイデア賞

市村アイデア記念賞2

今すぐ備える救命胴衣

受賞者 宗野 虎滋
学校・クラブ 徳島県 鳴門教育大学附属中学校1年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

高い確率で東海、東南海、南海大地震が来ると言われています。「自分は大丈夫」「なんとかなる」と思っている人がたくさんいますが、東日本大震災では、1万5867名もの人が亡くなりました。その内、津波による溺死の割合は、なんと92.4%にのぼるそうです。こんな時、水に浮くことさえ出来れば、多くの人が助かったにちがいありません。そこで僕は、身の回で、不用になったものを利用し、安価に作れる救命胴衣を考案しました。

【上の図の説明】

(1) 不用になったズボンのベルト部分とすそ部分に、ハトメと打つ。(ハトメの数は偶数)
(2) 空のペットボトルをズボンの中に入れる。
(3) ペットボトルが飛び出さないように、ひもをハトメに通し、しばる。
(4) ズボンのお尻部分が、胸元の前面にくる様に、足の部分を肩から、背中にかける。
(5) すそとベルトの部分のひもをくくれば完成。
(子供用には、すっぽ抜けないように、また下を通すひもをつける。)
さらに、笛を備えつけておけば、より安心。
(6) 胸元の大きい浮力を生かし、息のしやすい様に、あお向けに浮かぶ。

【審査委員評】

東日本大震災の教訓から津波に対する備えが大切だということはみんな思っている事だと思いますが、救命胴衣をペットボトル、ズボンなど身の回りの不要品で作ってしまったところがすばらしいと思います。これだと確かに安価に作れそうですね。ズボンの形をうまく利用しているところにも感心しました。防災はひとりひとりが日ごろから災害に対して備えておく事が大切ですが、こういったアイデアで多くの人がさらに防災に対して関心を持つことができると思います。