市村アイデア賞

朝日新聞社賞

毛細管現象を利用した塩分濃度調整機

受賞者 大島 夕奈
学校・クラブ 京都府 立命館小学校6年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

単身赴任をしているお父さんの高血圧が心配なので、食べる前にみそ汁やスープの塩分を計ったり、一定の濃さに調整をすることができないかと考えました。濃度について調べると、毛細管現象により液体が上がる高さが濃度に反比例する事がわかったので、それを利用しました。

【上の図の説明】

なべの中のみそ汁の濃度によって、ガーゼの毛細管現象により吸われた液が上がる高さが変わる。(濃い時は低く、うすい時は高くまで上がる。)
濃い時には、ガーゼにつけたトイレットペーパーと一緒にコップの持ち手がひきあげられ、コップが倒れ、水がなべに入る。
うすい時には、トイレットペーパーがぬれて切れるため、ひきあげられても、コップはそのままで水は入らない。
いつでも塩分ひかえめなみそ汁が飲める!!

【審査委員評】

濃度変化による毛細管現象の違いをうまく利用しています。毛細管現象で吸い上がった液体高さの違いでコップの水をひっくり返したり、そのままにする機構はとてもよく考えられています。わざとコップの重心とずらせた持ち手の部分を吊り下げることで、コップが倒れることを良く考えつきましたね。この発明は毛細管現象というわずかな力をコップを倒す大きな力に変換する点でとてもすばらしいと思います。毛細管現象以外にもいろいろ面白い現象がいっぱいあります。そのような現象を利用したユニークな発明もぜひ考え出してください。