市村アイデア賞

朝日中学生ウイークリー賞

自分の体重をブレーキをかける補助にする装置

受賞者 千壽 陽介
学校・クラブ 愛知県 刈谷市立刈谷東中学校2年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

町中で、お年寄りが自転車でブレーキをかけても止まり切れずにぶつかっているのを見た。自動車やバイクには強い油圧ブレーキが付いているが、自転車には、難しいので、お年寄りが乗っている自転車にある大きな力について考えてみた。普通の自転車についているブレーキは充分に強い握力がないとブレーキの効きが悪く止まるのに時間がかかる。しかし、自転車に乗る時に誰もが自転車に体重をかける。この体重をブレーキがかかる時の補助力に使ってみようと思った。

【上の図の説明】

このブレーキ装置は、確実にタイヤを止めることを目的としています。通常(走行中)、ブレーキスイッチは<図2>の様になっていて、体重を支えて止まっています。ブレーキのレバーを引くとブレーキスイッチが外れて(図4)ブレーキパットが直接タイヤを止めます。(図3)ブレーキを解除するときは、自転車から降りて、サドルとペダルに体重をかけなければ、ばねA が効いてブレーキスイッチを元の形に戻します(図4→図3)ブレーキレバーを緩めるとブレーキスイッチは元の状態に戻ります(図1、2)。また、通常のブレーキシステムと併用して、通常ブレーキで減速して(引く力<Tb)からブレーキスイッチを動作させて(引く力>TB+Tb)も良い。

【審査委員評】

偶然見かけた事故から、原因を分析して、どのように対応するかを考え、発明によって解決方法を示すことができました。発明(科学技術)は、世の中で起こっている問題を解決することが大きな使命です。体重を利用することを思いついて、さらにたいへんくふうされた機構を作り上げたことはすばらしいと思います。乗り物を作っている会社の人は、機構を発明した後は、どうやって使いやすくするかに取り組んでいます。この発明も、使いやすさまで考えるとさらにすばらしいものになります。発明をとおして世の中の問題の解決で活躍することを期待しています。