科学技術館 館長賞
アルキメデスのため息
受賞者 | 鈴木 隆太 |
学校・クラブ | 滋賀県 大津市立青山小学校 5年 |
【このアイデアを思いついたヒント】 |
ぼくは、カヌーをしています。肺活量をもっときたえろといわれます。 でも、ぼくは肺活量をはかった事がありません。はかるには専用の高い器具が必要です。そこでぼくはお風呂でかんたんに肺活量をはかれる道具を考えました。お風呂に首までつかり大きくこきゅうをすると水位が変わることを見つけました。この体積の変化が肺活量と同じではないかと考えました。 |
【上の図の説明】 |
お風呂に首までつかり、大きくこきゅうをすると、水位が変わります。 息をすいこんで体の体積が増えた分水位が上がります。これは、肺活量と同じだと考えました。この水位の変化をななめにセットしたスケールで読みとります。 1Lの計量カップを使いスケールの角度調整により検量線を決めます。息をはききったときの水位を0としておもいきり息をすいこんだときの水位で肺活量を読みとります。この方法だとマウスピースも必要ありません。 測定中に何回も息をしても測れます。 お風呂の内側に吸板でとりつけられるスケールを付けて測ります。 |
【審査委員評】 |
アイデアのネーミングもすばらしいと思いましたが、発想のすばらしさにさらに感激しました。 肺活量をお風呂の水位ではかるというアイデアを思いついたことは、発想が本当に豊かだと思います。 さらに、スケールを斜めにすることでわずかな水位変化を正確に読み取る、スケールの角度調整でメモリの校正をするところはたいへんくふうされた発明です。実際にはかる時には、水面の波立ち などの苦労もあるのではないかと思いますが、豊かな発想でさらに良いものにチャレンジしてみてはどうでしょうか。 |