審査委員長特別賞
油水分けますポット
受賞者 | 市川 怜花 |
学校・クラブ | 岡山県 岡山大学教育学部附属中学校 3年 |

【このアイデアを思いついたヒント】 |
今、環境問題が深刻で、その1つに家庭で使った油をそのまま排水口に流してしまって環境が悪くなるというのがあります。私の家ではお父さんがよく12月の寒い時によくマンホールをそうじをしていて大変そうだなと思って、ラーメンなどのスープを、油と水に分けることはできないかと思い、このアイデアにしました。 |
【上の図の説明】 |
・ポット…ペットボトル(廃品) ・保冷剤…食品保冷剤(廃品) ・ろ紙…コーヒーフィルターペーパー 食用油は高温時でサラサラして低温時ではドロドロとした液体です。牛脂などは常温時で個体になっており、液体の水と油で分離します。 油全般は、水より比重が小さく混ざることがないので、水の上面に層になって浮き上がり、分離します。 受け入れ口であるろうとを保冷剤で覆い、注いだ液体を急冷させて、油脂の粘度を高めて水との分離し回収できます。通過した液体を、ろ紙を利用して分離します。 ろ紙自体をあらかじめ水に浸して置き、含んだ水の表面張力と比重の差により、ろ紙は水分しか通さず、油脂はろ紙の上に残り分離し回収できます。 実証実験 ろうとの保冷剤で冷やされることで、油脂が白く固まり、ろ紙で分離していました。また液体状の油脂はろ紙の上面に浮くように分離していました。 結果 擬似スープをポットに通した結果、ろ過した液体面の上面には脂分は見えなかった。 |
【審査委員評】 |
日常の生活の中から環境に対する課題を見つけ、その改善に取り組んでいるところがとても素晴らしいと思います。水と油が混じり合わないこと、冷却することにより粘度が増大することなど水と油の性質をうまく活かしたアイデアだと思います。また、身の回りにあるものや廃品を利用して油水分離器を作成しているところもとてもいいですね。作成した油水分離器を使って実験をおこない、実際の油水分離の様子を観察してその効果を詳しく調べているところも大切なことだと思います。これからも地球環境のために素敵なアイデアをたくさん考えてください。 |