審査委員長特別賞
給食のフードロス削減のためのアプリケーション
受賞者 | 板倉 由征 |
学校・クラブ | 愛知県 豊田少年少女発明クラブ 中学2年 |
【このアイデアを思いついたヒント】 |
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毎日学校の給食の終わりの時間には、みんなの食べ残しが大食缶にまとめられる。 その残飯を見るたびにもったいないなと感じていた。 調べると学校給食は残飯調査がされているが、その方法は全ての残飯がまとめられた重量測定法だと知った。給食の食べ残しの理由のひとつとしてメニューの好き嫌いがあるが現状ではメニュー別の残飯が分からない。それを明らかにできれば、献立の見直しなど給食のフードロスの削減につなげられると予測した。 コロナ禍となり、豊田市の小中学生は全員一人一台の学習用タブレットを持っている。 Python(パイソン)でのプログラミングと、日々小中学生が使い慣れているForms(フォームス)の機能を利用することで簡単にアンケート形式でメニュー別の残飯調査を可能にするアプリケーションを制作した。 |
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【上の図の説明】 |
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Forms(フォームス)の機能を併用することで、結果は即座に円グラフとして反映され、集計も簡単にできる。 アンケートを用意する側は手間なく簡単にでき、答える側も日々使い慣れたタブレットのForms(フォームス)でのアンケートなので1分もあれば回答できる。 今までの重量測定法では不可能だったメニュー別の残飯量を明らかにすることで、好き嫌いの傾向の把握が可能になる。 このアプリケーションで得られる情報を、今後のフードロス削減のために役立ててもらいたい。 |
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【審査委員評】 |
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学校給食フードロスとはいい着眼点だと思いました。世の中ではフードロスについて注目をあびていて外食産業やコンビニではよく聞きますが、身近にある学校給食をターゲットにしたのは素晴らしいと思います。ITで「フードロス削減」のアイデアは、具体的かつ、わかりやすい提案だと思うし、データに基づく提案は効果バツグンだと思います。一人一台のタブレットでなくても簡単な操作でアンケートができると思うし、給食メニューを取り込みデータ化しプログラム及び自動化まで対応するとは、学生の皆さんも簡単に入力できることを想定しての仕組みですね。ツールをうまく使いこなして作成しているのも「すごい」の一言です。これがキッカケで、学校給食メニューの見直しやおいしい給食になればいいですね。これからもプログラムやツールを活用しながらITの力でチャレンジしてほしいと思います。 |