市村アイデア賞

科学技術館 館長賞

片手でくるっとカラッとかさ

受賞者 木下 弓子
学校・クラブ 愛知県 豊田少年少女発明クラブ 小学5年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

<きっかけ>
うでを骨折したとき、片手ではうまくかさがたためなくて、とても困りました。手の不自由な人や、荷物を持っている人のために片手でかんたんに水てきを落とし、布をまいてとめる仕組みを考えました。
<工夫点>・えに回転ドライバーを組みこみ、押すと回るようにした
・じ石を使ってほねをくっつけ、細くたためるようにした
・かさを逆さまに落として、片手でまく方法を考えた

【上の図の説明】

<使い方>
たたむ 中心を引っ張ってロック
細くととのえる ほねの中心をにぎる(じ石とほねがくっつく)
水てきをおとす えをにぎって下におし回転させて水てきを落とす(5回)
布をまくじゅんび 逆さまにもつ
布をまいてとめる 20cmの高さから落としてつかみつつをはめる(5回)
つつをこていする つつをクリップにはめまいた布をとめる

【審査委員評】

受賞おめでとうございます。ご自身がケガをしたことがきっかけで、手が不自由な人や荷物を持っている人など様々な方の困りごとに着目をした点が素晴らしいです。またその課題を回転ドライバーを使った発明で解決した点もとても良い工夫です。一つの回転構造を、水滴を振り落とす動作と傘を巻く動作の両方に活用することで構造がシンプルになり、見た目は普通の傘なのにとても便利な傘に生まれ変わらせたのはすごい発明です。これからも身の回りの困りごとをよく観察し、創意工夫で素晴らしい発明をしていってください。