市村アイデア記念賞5
アンブレーラボー(umbrella + 棒)
受賞者 | 竹原 壮志朗 |
学校・クラブ | 愛知県 豊田少年少女クラブ 中学2年 |
【このアイデアを思いついたヒント】 |
僕のおばあちゃんは足が弱く、車の乗り降りなどの移動に時間がかかります。なので、雨の日は濡れないように誰かが傘をさしてあげています。しかし、普通の傘で自分以外の人を雨から守ろうとしても、どうしても傘が斜めになってしまうので結果的に濡れてしまう、なんてことがあります。そのため、少し離れた場所から傘をさしても水平になる傘があればいいなと思い、これを作りました。 |
【上の図の説明】 |
図1...このように傘をさしてあげたい人から少し離れていて、斜めに持つことになったとしても、傘についている重りのおかげで水平にさすことができるので雨をしっかり防ぐことができます。 さらに、この傘は片手で使うことができるので、反対の手で自分の傘も持てます。 図2...肩に簡単にかけることができるので、自分用の傘としても便利です。 図3...ベースに折り畳み傘を使っているので、普通の傘のように畳めます。 図4...遠くに傘をさすことができて、さらに重りとして荷物をかけることができるので、犬の散歩のときにとても便利に使えます。 |
【審査委員評】 |
日常生活で当たり前となり、つい見過ごしがちな不便さに気づき、それを解決しようとする姿勢が素晴らしいです。足の不自由なおばあ様やサポートする方の動きをよく観察し、そこから傘を斜めから支持するという常識にとらわれないアイデアを生み出した発想力に感銘を受けました。重りを利用した傘の水平維持機構は、シンプルでありながら非常に効果的で、工学的なセンスが光ります。さらに、収納性まで考慮した設計には高い実用性を感じます。この「ちょっと遠くにさしかけられる傘」という発明は、足の不自由な方だけでなく、高齢者や小さなお子さん、荷物を持っている人など、様々な生活シーンで活躍する可能性があると思います。これからも周りをよく観察して、気づかなかった不便を解決する発明を続けてください。鋭い観察眼と創造力が次は何を生み出すのか、とても楽しみです。 |