市村アイデア賞

朝日中高生新聞賞

人工知能目覚まし時計『起きなさAI(あい)』

受賞者 古金谷 杏珠
学校・クラブ 愛知県 豊田市少年少女発明クラブ 中学3年

図

【このアイデアを思いついたヒント】

私は朝起きるのが苦手で、目覚まし時計をセットしても、アラームを止めて2度寝してしまいます。色々と知べると、起きたらすぐに軽い運動をすると脳が働き出してスッキリと起きられるそうです。
そこで、ラジオ体操をしないとアラームの止まらない目覚まし時計を作ることにしました。いいかげんなラジオ体操でアラームが止まってしまうと、また2度寝してしまうので、ちゃんとラジオ体操をしたかどうか見分けられるようにしました。

【上の図の説明】

<使い方>
アラームが鳴ったら、時計を右手で持ってラジオ体操をすると、アラームは止まります。
私自身の体操の動きのデータから判定しているので、本当にしっかりと体操をしないと止まりません。
私以外の人も体操データさえ取れば、その人専用のAIデータを作れます。
センサーやスイッチが時計の外に付くと、見た目がかわいくないので、中に納まるように小さくしました。
データを作った本人しか解除出来ないパスワードになるので、目覚まし時計以外にも、スマホのパスワードや金庫の鍵の代わりにも応用できると思います。

【審査委員評】

目覚まし時計と人工知能という組み合わせは一見まったく異なる領域を、ユーモラスかつ実用的に結びつけた発想に、審査員一同驚きと笑い、そして感心を覚えました。アラームを止めるためにはラジオ体操の動作を行うという仕組みは、朝の“つい二度寝”を防ぐだけでなく、健康づくりにも貢献するという一石二鳥のアイデア。しかも、自身の動きをデータ化し、個人ごとにセンサーの精度を高める工夫には、技術的な探究心と創造力が感じられます。「AIに起こされる時代」が、こんなにも楽しく訪れるとは思いませんでした。機能性と遊び心を絶妙に融合させたこの作品は、日常の課題に対する柔軟な発想と、未来を見据えた視点が光る、まさに“中学生ならでは”のアイデアだと思いました。発想力、ユーモア、技術への好奇心、そのバランスの良さを高く評価されたと思います。明日の朝、この目覚まし時計に叩き起こされる日が楽しみになるかもしれませんね。今後もIT業界AI領域に新しい発想でチャレンジしてほしいと思います。