第42回 市村産業賞 貢献賞 -02
高い船体安全性を備え地球温暖化防止に寄与する高強度鋼板の開発
技術開発者 |
株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所 技術研究センター |
技術開発者 | 同社 同製鉄所 同センター 主任研究員 谷 徳孝 |
技術開発者 | 同社 大阪支社 厚板商品技術部 主任部員 古川 直宏 |
推 薦 | 社団法人 日本鉄鋼協会 |
開発業績の概要 |
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近年、地球温暖化防止の観点から船舶においても低燃費、CO2削減に対する期待は大きくなりつつあり、大型化と相まって、重量低減が期待できる高強度鋼板が求められている。また、万一事故を起こした場合のオイル流出等による海洋環境に与える影響や経済的損失が大きいことから、高い船体安全性が求められ、鋼板には脆性破壊を防止する特性が要求されている。さらに、建造時の溶接施工の効率化や省エネルギー化を達成できる良好な溶接施工性を具備した鋼板が切望されていた。
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![]() 図1 開発鋼板の微細な組織 ※EBSP測定画像 ![]() 図2 開発鋼板適用による溶接時間の短縮 ![]() 図3 開発鋼板の適用部材一例 |