第46回 市村学術賞 功績賞 -02
フレキシブル有機デバイスの大面積エレクトロニクス応用
技術研究者 | 東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 |
推 薦 | 東京大学 |
研究業績の概要 |
受賞者は、有機デバイスを駆使することによって、世界で初めて「アクティブマトリックス方式(格子状に並べられた薄膜トランジスタ)によるフレキシブル大面積センサ」の開発に成功した(2003年)。特に、伸縮自在で、温度と圧力の分布を同時に計測できる大面積のセンサフィルムは、次世代のロボット用の電子人工皮膚として有望視されている。この業績は、「大面積化の容易さ」と「曲げやすさ」という有機半導体の二大特徴を巧みに捕えて達成されたものである。シリコンは単位面積あたりの製造コストが高く、大面積で柔らかいエレクトロニクスを実現する際の障害となっていたが、有機半導体でこの問題を解決する道筋を明確に示した。
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