新技術開発助成

第108回新技術開発-03

AI技術を活用した顕微鏡検査支援プラットフォームの開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 CYBO
代表取締役社長 新田 尚
所 在 地
東京都江東区
技   術
所 有 者
株式会社 CYBO
技   術
開 発 者
上記技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 癌細胞や血液細胞などの顕微鏡検査の現場では、疾患を早期発見するために多くの検体 を精密に検査することが求められる。しかしながら、検査には、高度な判断能力が要求されることに加え、人手不足も深刻で難しい状況にある。本開発では、細胞検体の顕微鏡画像を高速でデジタル撮像する装置とAI技術とを活用した、高速化かつ精密な細胞検査システムを提供することを狙いとしている。
 顕微鏡検査のデジタル化が進まない理由としては、コスト負担に加えて、従来の検査装置では例えば細胞検体の3次元情報が失われるなど取得可能な情報が限定的であり、検査士による目視検査を置き換えられないことが決定的要因となっていた。また、新型コロナ感染症などの新しい社会課題に対して迅速にソリューションを提供することも困難だった。そのため本提案では、顧客の要求水準を満たすコストおよび性能をもつ自動顕微鏡、および細胞画像を自動的に分類できる細胞検査用ソフトウェアを開発し、AI画像診断による高速かつ精密な検査システムを実現する。
 本提案は、ニーズの急増で人材不足が深刻な細胞の顕微鏡検査分野に、検体の高速撮像およびAI自動解析による診断補助システムを提供することにより、高速かつ精密な検査を可能とする。その結果、多くの人を対象に、癌や感染症などの人の疾病の早期発見や重症化診断などのソリューション提供を可能とするもので、その社会的な意義は大きい。

図

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