新技術開発助成

第109回新技術開発-02

軟弱野菜の自動計量包装システムの構築

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 オーケープランニング
代表取締役 波多江 満
所 在 地
熊本県熊本市
技   術
所 有 者
株式会社 オーケープランニング
技   術
開 発 者
技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 農産物の出荷作業は調整・検品・計量・包装等の工程があり、農産物の柔らかさや傷みやすさもあって、一部の大規模流通業者を除き、多くの作業を人手に頼っている。少子高齢化は農業の比重の高い地方で著しく、低コストで省力・省人効果の高い新技術が求められている。本技術開発は、半自動計量器を核として青果物、特に自動化が困難であったホウレンソウ等の軟弱野菜の計量と包装を抜本的に省人化することを狙ったものである。
 開発者は青果物の組合せ計量器を主力商品としている。6〜8台の計量器を一体化し、青果物を順次計量皿に置くと、所望の重量になる組合せをランプで通知する。青果物を置いていくだけで、適切な組合せを一目で知ることができ、計量作業の効率を大幅に高められる。さらに、ホウレンソウなどの軟弱野菜を静かに落とせるホッパを計量皿とし、所望の重量の組合せとなるよう順次ベルトコンベアに落とす「フレキシブル排出」技術を開発した。この技術によって、適切な重量の軟弱野菜を揃えた状態でベルトコンベアに効率よく置き、運べるようになった。
 軟弱野菜の方向をタイミングホッパで横方向から縦方向に変え、幅寄せコンベアで自動包装機に導入する周辺技術を実用化することで、半自動計量〜包装ラインを構築でき、従来6〜7名で行っていた計量・包装作業を1〜2名で行えるようになる。人が触る頻度が減り、かつ作業時間が減るため、鮮度保持も改善される。さらに、単調な作業に従事する時間を減らし、農業本来の作業により多くの時間を割けるようになり、農業の魅力向上に資すると期待される。

図

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