新技術開発助成

第110回新技術開発-04

イヤホン型(耳式)脳波計開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 プロアシスト
代表取締役社長 生駒 京子
所 在 地
大阪府大阪市
技   術
所 有 者
株式会社 プロアシスト
技   術
開 発 者
株式会社 プロアシスト
部長 橋本 英樹

技術開発内容

 従来の脳波計は粘着性の湿式タイプの電極を頭部に貼り付けて使われており、取り外しに痛みを伴い、外見は悪く、着脱は簡単ではなく、覚醒時は瞬きなどによる筋電ノイズ等もあり、病院等で安静状態で計測するものであった。様々な日常生活環境で誰からも安定して手軽に脳波信号を計測できるようになれば、メディカル/ヘルスケア市場はもとより、教育市場、エンターテイメント市場、スポーツ市場などでの活用が期待できる。
 瞬きなどによるノイズの影響が小さく、小型軽量で装着しやすく、いつでもどこでも安定した計測が期待できるイヤホン型脳波計において、課題である外耳道と電極の接触安定性と接触ノイズの低減について、外耳―電極間の接触インピーダンスを下げる特殊材料を発見、更に導電性ゴム電極の構造を工夫することで高い信号が得られることを見出し、S/N比を向上させた。本開発では、95%以上の人に適合できるよう電極サイズや形状等を変えた試作や、特殊材料における特性安定性確保等を行い、最大100人規模の被験者による装着評価と生活活動時の電気特性評価を実施する。
 脳波信号をどう活用するかは業界としても研究段階であるが、本技術によりいつでもどこでも誰からでも容易に安定して脳波信号を取れるようになれば研究が進み、理解度の見える化、ストレスの見える化、眠気の見える化、感動の見える化、集中の見える化などが可能になり、様々な分野での活用が期待できる。

図

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