新技術開発助成

第114回新技術開発-07

熱排ガス対応空冷式集熱コア内蔵熱電発電ユニットの試作開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 Eサーモジェンテック
代表取締役 岡嶋 道生
所 在 地
京都府京都市
技   術
所 有 者
株式会社 Eサーモジェンテック
技   術
開 発 者
上記技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 莫大な量の廃熱が地球環境に廃棄されており、その一部でも電力として再利用できれば、地球温暖化やSDGsに対する取り組みとして大きな貢献が期待される。我国の製造業、特に化学メーカや、焼却炉、鉄鋼、窯業メーカ、自動車産業では、熱排ガスによる排熱量が莫大なことから、その対策が急務になっている。本事業では、独自のフレキシブル熱電発電モジュールをキーテクノロジーとし、上記顧客の困りごとを解決する熱排ガス対応空冷式集熱コア内蔵熱電発電ユニット、及びそれを使った熱電発電システムを開発する。
 具体的には、下記1)、2)のコア技術を応用し、3)、4)を開発する。

1) 独自のフレキシブル熱電発電モジュール「フレキーナ®」(開発済)
2) 独自の熱排ガス対応集熱コア内蔵熱電発電チューブ(水冷は開発済)
3) 外管に空冷フィンチューブを使った熱排ガス対応集熱コア内蔵熱電発電チューブ&ユニット
2)を水冷から空冷に変更、パイプの外側に放熱フィンが溶接されたフィンチューブを用いた空冷式発電チューブ、及びそれを複数本、直並列接続した発電ユニット。(特許出願中)
4) 300℃以上の高温排熱ガス冷却用の外気(室温)を使った熱排ガス対応空冷式熱電発電システム(特許出願中)
 発電出力80W/本を目標に、150W/ユニット(2本使用)を標準モジュール化し、8ユニット使用することで発電能力1kW/システムの空冷式廃熱利用熱電発電システム(販売単価目標200万円)を開発・実証する。同システム事業化・量産の暁には廃棄していた熱からシステム導入分だけ電力として回収が可能となり、5年で顧客がコストを回収出来る見込みである。

図

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