新技術開発助成

第114回新技術開発-09

後付自転車自動空気補充装置

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 中野鉄工所
代表取締役 中野 博文
所 在 地
大阪府堺市
技   術
所 有 者
株式会社 中野鉄工所
技   術
開 発 者
株式会社 中野鉄工所
取締役 中野 隆次

技術開発内容

 自転車は環境や健康に優れた乗り物であるが、パンクのリスクがあり、パンクの70%は低い空気圧で走行し続ける事が原因とされている。タイヤの空気圧を自動で適切に維持出来れば、パンク減少による安全性向上や転がり抵抗低下による快適な走行性を保つ事が可能となる。
 タイヤの空気圧を自動で保つ仕組みとして既に「エアハブ」が製品化されているが、エアハブはハブの内部に空気圧縮の仕組みを持つため、市販の自転車に後付けする事は出来なかった。
 本開発ではエアハブをベースとして、市販の自転車に後付け可能な後付自転車自動空気補充装置を開発する。既存のエアハブは、ハブ軸に固定された偏心カムがあり、車輪の回転に伴ってカムにリンクしたポンプが空気を圧縮して空気圧を生成する。一方「後付自転車自動空気補充装置」の場合は、固定軸が無いため、錘を利用してカムの固定軸とし、車輪の回転に伴いポンプが空気圧を生成する。偏心カム等の部品を精度の良い組部品として作る事で、市販自転車に後付け可能な自動空気補充装置を実現することができる。
 本技術開発により、市販の自転車に後付け可能な自動空気補充装置が実用化されれば、販売店だけでなく一般消費者でも、容易に自動空気補充装置を既存の自転車に取り付ける事が可能となり、煩わしい空気圧の維持管理が必要無くなり、手間をかけずに安全で快適に自転車が使えるようになる事が期待される。

図

図