第115回新技術開発-08
次世代の大型・高機能樹脂3Dプリンタ装置開発
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技術開発内容 |
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少量多品種の生産や、従来の加工技術では実現が困難であった複雑な形状の造形物を製作する手段として、3Dプリンターが注目されている。本開発課題では、3Dプリンターの中でも産業用途に適した樹脂系材料を用いたプリンターの大型化および高性能化を目的とした技術開発を推進する。 樹脂系3Dプリンターを産業用途で実用化するためには、大型化と高精度化が重要な課題となっている。本提案では、FFF方式プリンターヘッドに対するAIによる温度制御と軽量化技術、さらに大型化に対応しつつ高い安定性を確保可能な独自構造(特許出願中)を導入することで、これらの課題を解決し、500mmクラスの産業用樹脂3Dプリンターの国産化を実現することを目指す。 本開発は、現在多くの市場シェアを海外メーカーに依存している状況を打破し、国産技術の競争力を高めることで国内製造業への貢献を果たすことを主要な成果と位置付けている。また、精度の向上と造形サイズの大型化により、応用分野の大幅な拡大も期待される。
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