新技術開発助成

第116回新技術開発-08

欧米産針葉樹材の高耐久化による国内展開に向けた技術開発

技 術 開 発
契 約 者
京北プレカット株式会社
代表取締役社長 安藝 敏哉
所 在 地
京都府京都市
技   術
所 有 者
京北プレカット株式会社、京都府公立大学法人
技   術
開 発 者
上記技術開発契約者に同じ

技術開発内容

 ウッドデッキなどのエクステリア用の木材には、ウリンやイペなどの耐久性が極めて高い熱帯産広葉樹が用いられている。そのほとんどは天然木を伐採したものであり、植林技術が確立されていないため、熱帯雨林の消失という深刻な環境破壊の一因となっている。
 本技術開発は、人工林木であるサザンパインをターゲットとして、化学変成により、耐久性(耐朽性、耐蟻性、耐海虫性や寸法安定性)を著しく高めようとするものである。食品にも用いられているような安全性の高い薬剤を木材中に加圧含浸させ、送風乾燥機を用いて加熱し、反応させる。すると、木材の主要構成成分であるセルロースやヘミセルロース、あるいはリグニンが化学的に変成し、高い耐久性と寸法安定性を発現する。この技術によって、剛性が低く傷みやすい針葉樹材を、ウッドデッキなどで求められる強度に高めることができる。また、耐紫外線性や種々汚染物質に対する耐汚染性も向上する。化学変成処理により付与されるこれらの耐久性向上によって、針葉樹材をエクステリアとして用いることが可能となる。
 本技術により、持続可能な人工林から搬出される針葉樹材を熱帯産広葉樹材の代替として使用できるようになる。針葉樹材の用途拡大が林業分野、木材加工業、関連産業へと波及し、地域経済活性化と雇用創出をもたらし、熱帯雨林の保護と生物多様性維持に貢献することが期待される。

図

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