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非球面光学素子はカメラ、車載用センサ、半導体製造装置など幅広い分野で需要が急増しており、市場は年率5%以上で拡大している。しかしながら、従来の非球面金型修正研磨は熟練者の手作業や高価な専用装置に依存しており、再現性・生産性・コストに課題がある。
そこで、力覚センサを装着した汎用6軸多関節ロボットに、独自設計のツール・ワーク軸、弾性率を最適化したエラスティックツール、最適粘度ダイヤモンドジェルを組み合わせ、微小除去量を高精度に制御する自動研磨システムを開発する。加えて本開発機は、業界標準の高精度三次元形状測定機(UA-3P)とデータ連携し、補正アルゴリズムにより形状誤差を自動解析して最適パスを生成する専用CAMソフトを組み込んだユーザインタフェースを備える。安価なロボットアームを採用することで、その動作自由度の高さを活かして高傾斜部や局所R形状など複雑形状にも対応しながら、短納期・高精度・低コスト・安定供給を同時に満たし、かつ熟練者に依存しない高精度研磨加工機を実現する。
スラリー(研磨剤)使用量の80%削減、加工時間短縮による省エネ、環境負荷低減への寄与、熟練者・労働力不足への対応も期待される。生産性が低く高コストな外国製研磨機が多用される現状において、今後さらに高まる非球面レンズ市場の需要に応えるために、安価で使いやすい国産研磨機が待望されており、国産精密加工技術の競争力を維持・強化する意義もある。
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