新技術開発助成

第86回新技術開発-04

高精度な光遠隔三次元計測装置の試作開発

技 術 開 発
契 約 者
株式会社 3Dイノベーション
代表取締役   新川 秀一
所 在 地
仙台市青葉区
技   術
所 有 者
株式会社 3Dイノベーション
技   術
開 発 者
株式会社 3Dイノベーション
取締役副社長   原 武文

技術開発内容

 自動車産業をはじめとして、さまざまな素材や形状の部品を組み合わせて製品は出来上がる。製品が複雑化、大型化するほど、非接触かつ遠隔で高精度な計測技術が求められている。従来の計測では、測定距離と精度がトレードオフとなり、測定距離数mで、機械加工の通常精度100μmを同時に満たすことが困難で、新しい計測手法が強く求められていた。
 本技術開発は、周波数帰還型レーザーによる三次元計測法を導入する。このレーザーはレーザー共振器内に挿入した周波数シフターの働きにより超高速な周波数変調光を出力するため、干渉計測で得られるビートの周波数が正確な物体までの距離を表す。計測精度は100μm以下の精度が得られ、また、広い信号ダイナミックレンジを持つことから様々な素材による反射光強度の違いにも対応できる。
 本計測装置は、自動車や航空機等の大型部品検査をはじめ、製造工程のモニタリング等を実現するもので、我が国のものづくりの基本となる加工には必要不可欠な計測技術を提供する。


図