夜間の電気工事や、道路工事では、大型の投光器が使われている。その問題点は、ランプを駆動する発電機の騒音や、下部からの投光であるので、近隣の民家への迷光などが問題となっている。本課題では、高効率なLED照明技術を利用して、大型投光器に替わる新しい夜間工事用の照明器具を提供するものである。
LEDによる照明の課題は、点光源の集まりであるために、スポット状に照明強度の明暗が現れ、均一かつ、決められた面内に均一な照度の光を提供することが困難なことである。本提案では、放物面の形状を持つリフレクターと光源全体を取り囲む平面状のリフレクター二つの異なる形状をもったリフレクターの組み合わせにより、決められた面内を均一に照明することができるリフレクター形状の設計方式を特許として、夜間の電気工事用の電柱の上部から下部を均一に照明できる新しい光源を提供するものである。
本技術の開発により、夜間工事用の大型投光器がなくなり、これまで問題となっていたランプを駆動するための発電機の騒音や、迷光による近隣への被害を最小限に抑えることができる新しい光源が提供され、夜間工事技術が一新される。また、特許となっているLEDのリフレクター技術は、今後主流となっていくLEDによる照明技術の重要な基本技術となり、照明技術の根幹にかかわる技術となる。
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