「地球環境にやさしい水性省エネ塗料」は、建物の屋根や外壁等に塗装することで、太陽の近赤外線により発生する熱が建屋内に侵入するのを抑制し、室内温度上昇を抑制する。これによりヒートアイランド現象などの地球温暖化防止対策や冷房等の電力使用量削減などの省エネルギー対策に貢献することが可能となるが、現在市販されている遮熱性、断熱性を有する塗料は、塗装が行い難かったり、何層にも塗装しなくてはならなかったりと性能と施工性を十分満足できるものではない。
本技術開発は、水性アクリル樹脂エマルションに粒子径が数十μmのアクリル樹脂からなる多孔質粒子を高充填することにより、遮熱(太陽の近赤外線を反射)性能と断熱性能の両性能を兼ね備えるとともに、凹凸及び塗膜内部に高密度な多孔性塗膜を形成できることから、薄い塗膜で高い耐水性と拡散反射性を持つ塗料を実現可能としている。また薄色系では、淡色の顔料を、濃色系では、原色顔料を使用することにより、色むらの問題も解決する。
その結果、
(1)業界トップクラスの遮熱・断熱機能を備えた省エネ塗料
(2)低光害、反射光の光エネルギー密度が小さく、ヒートアイランド現象の抑制
(3)電力使用量の削減によるCO2の削減
と地球環境にやさしい省エネ塗料の提供ができる。
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