新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 014

第84回 平成21年度第2次助成テーマ

完了認定 平成23年2月
代表取締役 長谷川 敬 士
代表取締役
長谷川 敬 士
企業名 ミクロパウテック株式会社
会社概要 設立 :2006年6月
資本金 :9,000,000円
従業員 :9人
事業内容 粉砕機械装置の開発・設計及び販売
粉砕機械装置による粉砕加工業務の受託
助成テーマ名 高含水物の粉砕・乾燥・混合を同時に効率的に行う装置の開発

開発技術の概要

食品未利用物などの高含水物を、ひとつの装置内で、粉砕、乾燥、混合を同時に行う装置を開発しました。
既に商品化が完了していた粉砕機をベースにしています。他社の粉砕機と比べて粉砕に必要な動力が少ないのが特徴です。構造はシンプルでコンパクトです。その分メンテナンスが容易です。
今回この技術に加熱装置を追加し、原料供給の改良を行い、実機レベルのスケールアップ装置で実用化開発を完了しました。
高速で回転する複数の平坦羽根状のローターと、旋回する熱風中で粉砕され表面積の増えた原料が、瞬時に乾燥され装置外に排出されます。
基本の設備は、原料定量供給装置、熱風発生装置、粉砕乾燥装置、サイクロン、製品回収タンク、誘引ブロア、ダクト、動力制御盤で構成されます。
主要動力は、粉砕乾燥装置55kw、誘引ブロア22kwです。
原料の種類、水分率、粉砕粒度により、能力は、250〜600kg/hまで変わります。
水分70%前後のコーヒー粕、おから、茶粕を試験しています。腐敗しない10%前後まで乾燥します。粉砕粒度は、10ミクロン程度まで可能です。 本技術により、高含水の食品未利用物の微粉化が可能になり、おからなどが粉末食品原料として新しい用途開発が期待できます。
写真1

これからの計画

既に、複数型式をシリーズ化し、環境展でのPR活動を行っています。食品製造設備として必要な雑菌を繁殖させない滞留部分がなく、洗浄が可能な実用設備一式のエンジニアリングを行うことと平行して、早期に1号機の実績をつけるなかで完成度を高め、多用途への普及に努めていきます。

企業からのお願い

農林漁業に関連する民間会社で、製品にならない水分の多いロス品があれば、問合せをお待ちしています。栄養価を損なわない温度で、従来技術に比べて低動力で丸い粉砕・乾燥 品が得られます。例えば、おからを小麦粉並みの食品原料として高付加価値製品に変えることができます。食料自給率41%の日本で大量に廃棄される食品廃棄物を、食料に変えることで、社会に貢献しましょう。

問い合わせ先 E-Mail:micropowtec@vc.ibroad.jp
TEL:0776-66-2699
FAX:0776-43-3960
URL:http://www.micropowtec.jp