新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 015

第84回 平成21年度第2次助成テーマ

完了認定 平成23年3月
代表取締役 辻 田 政 廣
代表取締役
辻 田 政 廣
企業名 株式会社 テレシステムズ
会社概要 設立 :1983年2月
資本金 :2,000万円
従業員 :20人
事業内容 医療用X線診断装置の企画、開発、製造、販売
オートスコアラー(ボウリング場向け自動採点システム)の企画、開発、製造販売
コンピュータ及びその周辺機器、通信機器、計測機器などの企画、開発、製造、販売
助成テーマ名 高速半導体検出器を用いた歯科用パノラマ3D画像表示装置の開発

開発技術の概要

 本技術開発では、弊社が独自に開発した高速CdTe半導体製フォトンカウンティング検出器を歯科用パノラマ断層装置に適用し、トモシンセシスの技術を応用し、口腔部全体の画像焦点位置を三次元的に把握する技術を考案し、パノラマ画像を三次元表示することに成功しました。
 いずれの技術も世界で初めての独創的なもので、以下の画期的な特徴を持ちます。

(1) 患者のX線被曝を従来装置の1/3〜1/4程度に低減することが可能になる。
(2) 現状のパノラマ装置では不可能であった距離、角度計測が5%以内の精度で行える。
(3) 階調性が豊かで画質がボケないため、鮮明で診断のし易い画像が安定し得られる。
(4) 直交撮影と組合せ、口内撮影の代替えとしての精査の目的でも使用可能である。

 歯科X線診断機器において、今回開発した技術は、歯科用CTが開発されて以来の技術革新で、今後本技術の進化で、現状の歯科診療所のワークフローを、根本から変える技術が確立できると確信しています。
 図1には従来検出器とフォトンカウンティング検出器の比較、図2はパノラマ撮影用のフォトンカウンティング検出器、図3にパノラマ画像の三次元投影の原理、図4は歯列に三次元投影を施した例、図5にはパノラマ画像例、図6には図5のパノラマ画像を3次元表示した例を示す。

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これからの計画

 今春から、本技術を搭載した歯科用パノラマ装置を市場投入致します。また本技術を応用した新しい歯科用X線診断装置を続々と開発し、市場投入致します。また市場は日本のみならず世界に販売を広げていく予定です。
 技術的にはフォトンカウンティング型検出器の特徴であるエネルギー情報を活用した様々な応用研究や、三次元パノラマ表示技術の新しい応用開発を計画しています。

企業からのお願い

 今回のフォトンカウンティング型検出器とトモシンセシスを応用した三次元表示技術は、他の医療分野や非破壊検査の分野で広く応用することができ、大きな付加価値を創造できると考えています。
 応用を検討されたい場合は、問合せ先にご相談下さい。

問い合わせ先 E-Mail:tsutomu.yamakawa@telesystems.co.jp
TEL:06-6631-5926
FAX:06-6631-5926
URL:http://www.telesystems.co.jp