新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 018

第85回 平成22年度第1次助成テーマ

完了認定 平成23年12月
代表取締役 浦 野 聖 人
代表取締役
浦 野 聖 人
企業名 日本電能株式会社
会社概要 設立 :1977年1月
資本金 :7,040万円
従業員 :177人
事業内容 コンピュータ・ソフト・ハード製造販売
助成テーマ名 プログラム開発支援装置の開発

開発技術の概要

 産業分野に於ける機械・装置の制御システムは、近年、高機能・ハイスピード・低コストが重要視されている。高機能・ハイスピードを実現すると、開発が複雑となり、熟練の開発要員が必要となる。そのため、結果として、開発費が膨大になり、その分製品価格に跳ね返り、高価な製品となってしまう。また、開発費を掛けないと、高機能・ハイスピードの両方を兼ね備えた製品を製作する事は、非常に困難である。FA業界におけるソフトウェア開発は、ハードウェアの知識が必要であるために、ソフトウェア知識だけでは開発出来ない。そのため、技術者の絶対数が慢性的に不足している。
 そこで、ソフトウェア開発に必要なプログラム言語を直感的に理解・製作出来る、「コンセプトチャート」と言う視覚的なチャートによる設計から、自動的にプログラムが作成・実行できるシステム開発支援装置を開発した。
 この装置を導入することにより、熟練のソフトウェア開発要員を必要としなくても、複雑で大規模なシステムを誰もが容易に理解しながら素早く構築・対応出来る。従って、低コスト製品開発が可能となり、しかも高品質かつ効率的なシステム開発も可能となる環境を提供できる。
 また、メンテナンスが必要になった時に、開発者が辞めたり異動したりという問題が多々あるが、本装置を使った開発であれば、誰でもが容易に開発思想・仕様を理解する事が出来るので、開発〜保守に至るまでの各フェーズでの問題点を解決する事が可能となる。
 同一仕様の制御システムについて、本開発支援装置を利用した場合と利用しない場合の工数を比較したところ、本開発支援装置を利用することにより利用しない場合に比べ、約1/3の期間で開発出来る事が検証出来た。

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これからの計画

 今後は、自社システムの開発に本開発支援装置を適用する事により、本開発支援装置による効果の実証試験を実施していきます。並行して、シーケンサ最大手で弊社パートナー企業において、最終評価試験を実施して頂き、随時、評価結果をフィードバックしていく予定です。最終的には、平成23年末には製品としてリリースしたいと考えております。

企業からのお願い

 低コストで高品質かつ効率的な制御システム構築を目指しておられる企業様におかれましては、是非、本開発支援装置の導入をご検討下さい。
 また、本開発支援装置適用に関しまして、弊社からの技術支援もお気軽にご相談下さい。

問い合わせ先 E-Mail:den_support@den.co.jp
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