助成テーマ完了認定企業紹介 022
第86回 平成22年度第2次助成テーマ
|
開発技術の概要 |
有明海は日本で有数のノリ養殖に適した海域であり、福岡県、佐賀県、熊本県下の有明海沿岸地域では、約2,200のノリ加工生産事業所が点在し、地域特産品で有るノリを生産し生計をたてている。しかし、ノリ加工生産工程で排出される海水中の塩類や、ノリ屑等を含む排水が、周辺の公共用水域に排出され汚濁原因となっている。この影響でノリの収穫・加工生産時期では、一部の公共用水域はピンク色から赤褐色に着色し景観を損ねている。さらに、周辺には栄養塩類(リン・窒素)と有機汚濁物に起因する異様な不快臭が漂い、周辺住民の日常生活上での悩みの種となっている。 本開発はノリ加工生産排水を対象とし、電解機能水中の酸化活性物質の酸化作用で脱色浄化し、金属担持竹炭触媒と接触させる事で反応促進させ、公共用水域での目標水質まで浄化処理できる脱色浄化処理システムです。さらに脱色浄化処理に伴う汚泥が発生せず、金属担持竹炭触媒により残存酸化性物質も除去している為、処理水は環境に影響を及ぼさないクリーンなシステムになっています。 図1 脱色浄化処理システムフロー 図2 脱色浄化処理装置 図3 金属担持竹炭触媒の反応モデル |
これからの計画 |
ノリ加工生産排水脱色浄化処理装置の開発と販売に注力しながら、将来的にはその他着色汚濁排水の脱色浄化の開発を検討する。 |
企業からのお願い |
弊社が公共用水域の汚濁を浄化し、昔のきれいな公共用水域に戻したいとの思いから新規事業を立ち上げ3年目になります。今回の助成金のおかげで、ノリ加工生産排水の脱色浄化技術が完成しました。ノリ加工生産者のお住まいの地域の地方自治体担当者様、そしてノリ加工生産者の皆様、公共水域の浄化の為、是非弊社のノリ加工生産排水脱色浄化処理装置の導入をご検討下さい。 |
|