助成テーマ完了認定企業紹介 023
第86回 平成22年度第2次助成テーマ
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開発技術の概要 |
各種産業用FA機器(Factory Automation機器)のモータ制御や乗用車(取分けHEV車)の補機類電動化に必要なパワーモジュールは環境対策や省エネ分野で注目を浴びるようになった。 弊社は、これまでの長期に亘るパワーモジュール後工程受託で醸成した蓄積技術を駆使して、上記大手半導体メーカーの製品指向とは反対の切り口から顧客・製品毎に設計を行うカスタムパワーモジュールで、唯一で独自のパワーモジュール市場を創出できるのではないか?と考えた。 本開発は、カスタムパワーモジュールの製品範囲を更に拡げて内蔵IGBT(Insulated gate bipolar transistor)のゲートドライブ回路をパワーモジュール内に付加したIPM(Intelligent power module)について、何処まで小型化が可能であるかを試作によって実証し、将来においてベアチップの調達ができる環境が整えばIPMのカスタム化が可能になることを示したものです。 ・当社従来品に比べ約25%の小型化(体積比) ・スイッチングロスの減少 ・材料原価の低減 ・製造作業工程の簡素化 が達成でき、IPMにおいてもSFPM技術は、非常に有望な技術であることが判明した。 |
これからの計画 |
弊社の得意とするベアチップの実装技術を活かしたIPMを実用化するため、IPMのゲートドライブに必要なHV-IC(高耐圧ゲートドライブIC)ベアチップの調達が出来れば、電動機制御技術を得意とするメーカーと協業し実用化開発を進めたいと考えている。 |
企業からのお願い |
産業機器の省エネ性能向上や車両補機類の電動化に向けて、パワーモジュールをオーダーメイドで造るという弊社の発想は、これまで無かった新しい市場を創る可能性を持ったパワーエレクトロニクス技術の一翼を担う優れた技術と考えられます。 パワーチップが調達可能な会社の技術の方は是非お声がけをお願い致します。 |
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