新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 025

第82回 平成20年度第2次助成テーマ

完了認定 平成22年3月
代表取締役 大津 良二
代表取締役
大 津 良 二
企業名 知能技術株式会社
会社概要 資本金 :6,000万円
従業員 :4名
事業内容 ロボット開発及びロボット技術を使った新製品開発
助成テーマ名 女性清掃員の3K作業解放と人と会話をするトイレ清掃ロボット

開発技術の概要

1.サービスエリアで活躍する会話もできる清掃ロボット
高速道路サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)のトイレの床面を自動で掃除するロボットです。SA/PAには全国で約2,000カ所のトイレがありますが、24時間利用されているため、昼夜間を問わず平均70歳の高齢女性清掃員が冬の寒い中でも水洗いを行っているきつい仕事です。
NEXCO西日本(旧道路公団)と当社は、清掃員の作業軽減と今後の労働力減少に対応するため清掃ロボットの開発を行ってきました。
本ロボットは、単なる掃除機ではなく清掃以外の時間はサービスエリア利用客と双方向の会話や、インターネットから渋滞情報等や近隣の観光スポットを検索し話す人とのふれあいを行うSAへ家族連れがロボットと遊ぶため来たくなるロボットです。

2. どのような新技術か
トイレ個室の隅々まで清掃できる稼働部機構及び動力伝達機構・壁や便器を認識して自動清掃するセンシング技術及び自動制御技術・音声認識合成技術・床面を水洗い後乾燥させる機構を備えています。

3 その結果どのよう課題が解決できたか
(1)女性清掃員に変わってトイレの主要部の水洗い清掃が自動ででき苦渋仕事から解放できました。また、清掃品質が均質化できました。
(2)現在サービスロボット市場は停滞しています。ロボットに触れ合うことで多くの人がロボットを身近な存在として考え、種々のロボットを作る新規参入企業が増え市場が活性化すると考えています。

これからの計画

1.業務用清掃ロボット
家庭には既に清掃ロボットが普及し始めています。当社は、オフィスや大型店舗(ショッピングセンター・百貨店・スーパーマーケットなど)、公共施設、鉄道のコンコースなど広い空間を水洗い清掃する業務用のロボット掃除機を広めて行きたいと開発をしております。
また、福島第一原発の除染に使えないかという問い合わせも頂いています。
このような、苦渋作業や危険作業を人に代わってロボットが行えるようになればいいと考えています。

2.その他ロボットや各種機械への応用
本開発助成で得られた技術は清掃ロボットのみならず幅広い分野で使える技術群です。
課題を持っているが解決方法が分からないという企業等にこれら技術を使っていただくため、普及活動をしています。

企業からのお願い

当社は、企業様などがお持ちの「漠然として、どのように解決していいか分からない課題」を解決するロボット技術などを使った「総合エンジニアリング」企業です。
1.ロボットを使いたい
本開発の清掃ロボットを業務で使ってみたい、会話ができるのであればコミュニケーションに使ってみたいという具体的なご依頼
2.漠然とした課題の相談
漠然としてどう解決すればいいのか分からないので相談に乗って欲しいというご要望も承っています。
まずは、ご連絡をください。

問い合わせ先 E-Mail:info@chinou.co.jp
TEL:06-6362-1008
FAX:06-6362-1018
URL:http://www.chinou.co.jp