助成テーマ完了認定企業紹介 030
第91回 平成25年度第1次助成テーマ
|
開発技術の概要 |
液晶と高分子の混在した高分子ネットワーク/液晶複合薄膜(以下PDLC)は、光散乱(白濁)系から電圧を印加(ON)にする事で透明状態へ変化する所謂、ノーマルモード方式が当社を含め、実用化されている。しかし、電圧の印加で透明から白濁系へと状態が変化するリバースモード方式は以下に示す理由によって市場には出回っていない。 (1) 実環境での耐久性の低さ (2) 1m2辺りの単価の高さ (3) 高分子ネットワーク構成時の配向性維持 (4) フレキシブル性を持った大型化が困難 特に、高分子ネットワーク構成時の配向性維持が重要となっており製膜時の状況(成膜速度、露光量、熱量等)によって大きく変化をしてしまい、印加前の透過性が大きく落ちてしまう。そこで、当社が持つ液晶+高分子(液晶)材料のノウハウとノーマルモード駆動方式PDLCでの幅広い知見を用いて実用化レベルでの付加価値の高いR-PDLCの作成を行い、約1m2サイズでの成膜に成功した。 |
これからの計画 |
現段階では試作の状態であり、実環境での耐久性試験は十分に検証されていない。今後は連続生産におけるプロセスを確立しつつ、ノーマルモードと同等の製品を提供できるように努力する。 |
企業からのお願い |
地球規模で省エネルギー問題が議論される昨今において、当社は、あらゆる場面で環境に配慮した高い光学特性を持つ機能性液晶フィルムの開発に注力しております。 関係する企業の皆様から、ご支援・ご指導を頂戴できると幸いでございます。 |
|