助成テーマ完了認定企業紹介 033
第92回 平成25年度第2次助成テーマ
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開発技術の概要 |
弊社は、「既存の高水準消毒剤と同等以上の殺菌力を持ちながら、かつてなかった人体に安全・安心な揮発性高水準消毒剤」を開発致しました。 安全で殺菌力に優れた消毒剤は、種々の現場から常に求められていますが、医療機器の消毒に使用される強い殺菌力を持つグルタラール製剤、フタラール製剤及び過酢酸は、皮膚刺激性や吸入毒性が強く、また一般的に使用される塩素系薬剤や逆性石鹸は、材料の腐食性や効力面で問題を抱えています。そのため、安全性が高く、強い殺菌力を持つ消毒剤が切望されております。 弊社は、強い殺菌力を持つ活性成分として、米FDA(Food and Drug Administration)に食品添加物として認可されているオゾンに着目しました。オゾンの欠点である気中濃度規制や安定性に対して有効な溶媒を探索評価し、化粧品原料として使用されている流動パラフィンを見出し、特許第4873755号「オゾンを含む消毒剤」で権利化し「オゾノイルα」として商品化しました。 本技術開発では、さらに市場で要望のある乾燥性を持った消毒剤の開発を目的として、刺激性の少ない揮発性流動パラフィン等の揮発性溶媒の検討やオゾン溶解条件の最適化等により、強力な殺菌力を持ち、安定且つ安全で使い勝手の良い新規消毒剤を開発しました。 合わせて、特許第5630679号「揮発性消毒剤、揮発性消毒剤の製造方法」で国内権利化、また『PCT/JP2014/073591』で国際権利化し「オゾノイルβ」として製品化しました。 本技術開発により、現行消毒剤で問題となっている刺激性を含めた安全性の改善が可能となり、医療、食品、農業、酪農分野への普及が見込まれます。また、日本を含めた世界各国で、微生物による感染症、ノロウィルス、鳥インフルエンザ、SARS、大腸菌O157などの対策、日和見感染で問題となっている、MRSA(メシチニン耐性黄色ブドウ球菌)、MDRP(多剤耐性緑膿菌)などの院内感染に対しても貢献できるものです。 |
これからの計画 |
今回開発した新規な消毒剤が、社会に認知されれば、上述したウイルスの発生に対して即時に対応できるとともに、なにより、人体に安全であることから、作業者が安心して使用することが出来ます。 オゾンガスの殺菌力・安全性と揮発性オイルの速乾性・安全性を生かし、医療分野、衛生分野、食品分野、農業・畜産分野等で、未だ満たされていないニーズの開拓・商品化を目指します。 弊社は、ウイルス感染等の発生を抑制し、社会全体の健康、衛生環境の維持に貢献したいと考えており、今回開発した新規な消毒剤により実現したいと考えています。 弊社の長年の研究と各界の知識と技術と努力の結集で得られた新たな技術。弊社に与えられた使命は、この技術を早く広く、社会に貢献できる形にすることです。 |
企業からのお願い |
弊社代表が長年、直接医療現場で携わってきた経験と、各研究機関との連携を通して、 -これから未来に必要なものは何か- -弊社ができることは何か- 常に創意工夫をもって皆様に信頼されるものづくりで、社会に貢献して参りたく思います。 本技術にご興味・ご関心のお有りの企業様および研究機関各位からのコラボレーションをお待ちしておりますとともに、皆様方からのご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。 |
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