助成テーマ完了認定企業紹介 034
第93回 平成26年度第1次助成テーマ
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開発技術の概要 |
本開発技術は、電力を使用しない空気圧縮装置(エア・コンプレッサー)です。 温室効果ガス削減等の地球温暖化への対応は地球規模の大きな課題であり、日本においても様々な対策を推進していますが、原子力発電所の事故等もあり、CO2削減がますます難しくなっています。このような資源制約の中で未利用エネルギーの活用や省エネルギー化に向けた一層の取り組みが重要であると考えています。 そこで弊社では、河川や工場排水等の未利用水力エネルギーに着目し、水撃現象(流れをせき止めることにより生じる急激な水の圧力上昇現象)を利用して、無電力で空気を圧縮する技術を考案しました。 この方式に基づく圧縮機は、導水配管とバルブ、圧力タンク(空気圧縮室)のみで構成されたシンプルな構造であり、水の運動エネルギーを圧力エネルギーに直接変換するため変換ロスを抑えることが出来ます。また、水がピストンの役割をしているため、一般的なコンプレッサーの金属製ピストンに比べて、空気漏れが無く、熱交換によって等温圧縮になるので効率の良い装置となります。 実用化試作機(利用落差0.5〜1m)により、工場設備等で一般的に利用される0.7MPaの圧縮空気製造を確認しています。低落差でも高い圧力を得ることができ、幅広い空圧機器にご利用いただけるものと考えております。 製造業においては、空気圧縮機の駆動電力が工場全体の15〜20%を占めるとされており、工場設備の省エネ及びCO2削減に貢献できる技術です。 また、ファインバブル利用による産業活性化や、水処理施設や湖沼おける水質浄化のためのエアレーション等への適用等を通じて環境面への貢献も期待できます。 |
これからの計画 |
今後は、商品化に向けて、実環境での耐久性・動作安定性の検証を行い、安全、堅牢な商品をめざして開発を進めていきます。また、空圧機器と合わせたシステムとしてご活用いただけるように周辺要素の開発を行っていきます。 |
企業からのお願い |
私たちTMCシステムは製品の研究開発を通して、新たな価値創造で社会に貢献して参ります。 本装置(水撃式空気圧縮装置)開発におきまして、河川や工場、発電所、水処理施設など、たくさんのフィールドで未利用エネルギーが有効に利用され、未来の良好な環境作りに貢献できれば幸いです。環境に優しいエネルギーですので農業や漁業での活用方法も検討して参ります。皆様のご意見・ご要望をお待ちしております。 また、弊社では機械設計、電気・回路設計、ソフトウェア開発の技術力を結集し、お客様のご要望にお応えする精度の高い装置をワンストップで開発しています。 お困りのことがございましたら、是非ご相談ください。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
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