弊社は、世界最小のリアルハプティクス装置「ポータブル力触覚デバイス」を開発しました。
本デバイスは、リアルハプティクス技術の普及・促進の障壁となっていた下記課題を解決するために開発された小型、安価なデバイスで、力触覚の伝達・記録・編集・再実行の機能を簡便に実演することが可能です。
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1. |
デモ機として
潜在ニーズの発掘:従来の力触覚デバイスは大型で持ち運びが困難であった。小型化することで持ち運びが容易となり、潜在顧客に効率的にアプローチすることが可能に。
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プロトタイピングツールとして
企画スピード向上:応用企業の製品企画における試作開発に多大な時間が掛かっていた。本デバイスをモジュールとして組み合わせて使用することで開発期間を大幅に短縮。
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力触覚データ記録装置として
研究の加速:力触覚データの記録装置は現状では市販されていない。本デバイスを利用して力触覚データの記録が可能。
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デバイスは力触覚演算モジュールABC-CORE搭載の制御ボックスと、回転/直動方向に動く操作部(マスタ)および被操作部のロボットハンド(スレーブ)の一対のモジュールから構成されており、下記の機能を有しています。
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1. |
力触覚伝送
モーター2台の運動を瞬時に同期し、相互に力触覚を伝え合います。
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データ記録・再生
力触覚データを記録し、力加減を含めて動作再現します。データはSDカードで取り出し可能。
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ハードウェア交換性
モーターおよび操作部を共通モジュール化することで、用途に応じて自由に交換できます。
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また、実用上の課題となっていた下記課題を実現しました。これにより、ユーザーは基本モジュールの組み合わせ・組み替えにより、リアルハプティクス技術を活用した多種多様のアプリケーションや利用イメージを自由度高く試行・再現することが可能になりました。
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1. |
電源小型化
高電圧バッテリーや専用ACアダプタだと利用者が取り扱いにくいため、独自モータードライバを開発し市販のモバイルバッテリーの5V電源での駆動と小型化を実現。
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ハード共通化
力触覚装置ごとの機構設計が必要で都度作り直すと、応用企業が製品企画する際の試作製作に多大な時間が掛かるため、モーター/操作部を共通モジュール化し、適宜組み替えることが可能な機構を実現。
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3. |
容易な記録再生
力触覚データの記録に開発者専用ツールが必要だと簡単にデータ取得/分析できないため、ボタン操作だけでSDカードに力触覚を記録し、簡単なデータ取得・再生を実現。
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