助成テーマ完了認定企業紹介 042
第99回 平成29年度第1次助成テーマ
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開発技術の概要 |
地球温暖化の影響と思われる異常気象に多く見舞われている近年、夏季に高温環境にさらされる生活・労働環境の改善や熱中症などの予防策、またヒートアイランド現象や温暖化の低減等への貢献が期待される遮熱・断熱塗料の関心が高まり普及してきています。弊社も平成29年3月、他社では無いアクリル多孔質粒子を配合し、拡散反射を特徴とする水性遮熱・断熱塗料を開発し特許も取得いたしました。そして更なる施工性や塗膜品質の改善を含むコストパフォーマンスの向上を図るため、エマルションから各種添加剤にいたるまで塗料に配合される全ての材料を見直し「さんのうオンリーワン」の水性遮熱・断熱塗料を商品化する必要があるとの考えに至りました。その上で、この度の本助成事業では特に「豪雪地帯でも使用できる水性塗料」を最重要開発テーマとし改善改良を行う事とし開発を進めました。その結果、JIS規格(JISK-5675)をクリアし、更に耐凍害性が高く促進耐候性においても良好な結果を示す水系アクリルシリコンエマルションと、それに最適な各種添加剤などを選定。調色技術も確立し最重要開発テーマをクリアする塗料を開発する事ができました。この塗料は他の同種の塗料の中でもトップクラスの温度上昇抑制効果を有しております。また豪雪地帯で冬季屋外暴露試験を実施し、現在も安定した塗装状態を維持、遮熱・断熱効果を発揮し続けております。
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これからの計画 |
豪雪地域で1年の屋外暴露試験を実施し良好な塗膜状態が確認できていますが、今後も実証実験を継続して行きます。また、量産テストを進めその品質確認を実施、上市を進め、夏季気温が高い東北南部や関東を中心に拡販を図って行きます。将来的にはベストマッチする独自のプライマー/シーラー等の開発等も考えております。 |
企業からのお願い |
数多くある塗料の中で遮熱・断熱塗料は機能性塗料の一種としてその活用方法が注目されています。建築物の塗装塗り替えでは一般塗料の代替品として普及することが予測され、建材への活用も検討されています。こうした遮熱・断熱塗料の特徴を生かした用途をご検討されます際は、是非お声掛け下さい。
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