助成テーマ完了認定企業紹介 047
第100回 平成29年度第2次助成テーマ
|
開発技術の概要 |
|
国内で発生する産業廃棄物の中で最も多いのが「汚泥」であり、産業廃棄物全体の43%を占めている。汚泥は、主に堆肥化処理されているが、堆肥の需要が減少しているため、新たな廃棄物を生み出す事態となりつつある。そのため、近年は、汚泥の発生自体を抑えようとする動きがある。 弊社では、汚泥の基になる有機物を効率的に分解する微生物群を保有している。弊社独自の微生物(特許技術)を排水の原水に適用して、有機物量の低減化を行うことにより、発生する汚泥を減容化させることをねらい、開発を行った。 本開発において、新たに土壌中から有機物分解能力の高い微生物を取得し、培養条件や安定剤などの製剤化のための検討を行った。また、微生物を現場で増殖させて、排水処理設備に自動投入するシステムの開発を行った。 試作品を実際に食品工場で適用したところ、発生する汚泥を70%減少させることができた。 |
これからの計画 |
食品工場の排水処理設備において、微生物製剤を経続的に投入して、汚泥発生量の変化を引き続きモニタリングする。 様々な食種の工場で試験を行い、実績を積む。また、食品工場に限らず有機物を含む排水に適用して、汚泥減容化のためのデータを蓄積する。 |
企業からのお願い |
有機物分解菌は、工場の排水処理だけでなく、畜産の汚水処理や悪臭の対策など様々な場所での活躍が期待できます。 有機物が原因で発生する問題など、お気軽にご相談ください。 |
|