助成テーマ完了認定企業紹介 056
第107回 令和4年度 第1次
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開発技術の概要 |
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2030年から大量に発生する「EVの廃バッテリー」の選別(リユース/リサイクル)に膨大な電力と時間がかかります。この社会課題をゴイク電池が、EVバッテリーの高速診断で解決します。 また、EV廃バッテリーはまだまだ充分使用可能なのです。この廃バッテリーの有効活用することで循環型社会構造を可能にし、結果として脱炭素社会への貢献とSDGsに貢献を果たすことが出来ます。 従来、容量を正確に調べるには、実際に満充電し、その後、放電すると言った昔ながらの充放電方式で測定するしかありません。そのため小さな電池で2時間程度、大きな電池では数10時間、それが車両一台となると24時間という多大な時間と大規模な放電装置と膨大な電力を必要とします。 当社は世界初、EV車両搭載電池の容量と劣化度をわずか30秒で診断ができるアルゴリズムを確立しました。この技術は今まで小さな電池にしか対応できていませんでしたが、市村清新技術財団の助成により、EV車の高電圧・大容量の大きな電池に対応させる技術開発を行い完成出来ました。 電池の現容量を高速で計測できることにより、EVの廃車に搭載された二次電池を、時間をかけずに再利用可能(劣化していない電池はそのまま別用途で使用する)なものとリサイクル(添加金属の回収)に回すものを選別することが出来ます。無用な二次電池の廃棄を削減することが出来、資源の有効利用を果たせ環境問題に貢献出来ます。 また、中古車市場でもEV車の「残存価値」の評価に使用することが出来、EVバッテリーの循環型社会の実現が可能となります。 |
これからの計画 |
EV車とCHAdeMO接続することにより、EV搭載バッテリーを診断できる装置開発が出来ました。 今後、EVバッテリーの 〇廃バッテリーのリサイクルかリユースかの良否判定に 〇EV車の「残存価値評価」の基準に 〇カーシェアやリース車両の現容量/劣化度の遠隔モニタリングに 〇車検などでバッテリーの評価に など広く活用目指します。実用化に向けて小型化の検討を行う予定。 |
企業からのお願い |
あらゆるバッテリーの容量及び劣化診断やバッテリー全般のことで何かございましたらご相談にお答えします。 また、BMSや急速充電器のご相談もお気軽にお問い合わせください。 電池の技術者がお答えします。 |
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