新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 064

第110回 令和4年度 第2次

完了認定 令和6年5月
代表取締役 山本 善和
代表取締役
田邉 勇二
企業名 エイターリンク株式会社
会社概要 資本金 :1億円
従業員 :56名
事業内容 ワイヤレス給電技術による配線のない"デジタル世界"を実現
助成テーマ名 マイクロ波ワイヤレス給電システムを用いたリアルタイム位置検出システムの実用化

開発技術の概要

本事業の開発対象は、「ビルマネジメント領域向けマイクロ波ワイヤレス給電システム(以下WPTシステム)を用いたリアルタイム位置検出システムの実用化」です。

ビルマネジメント業界はセンサネットワークシステムを構築していますが
1 取得したデータの正確性に欠ける。
2 取得困難なデータがある。
3 限られた環境の中でしかシステムが稼働しない。
といった長年の大きな課題がありました。センサの動力源が配線やバッテリの給電に依存していることによる、物理的制限やコスト問題が原因です。その為、従業員の快適性を確保できないだけでなく、バッテリの廃棄による環境負荷はSDGsの観点から見ても大きな課題となっております。

その中で、WPTシステムという新しいインフラは、センサの設置場所を問わないメンテナンスフリーのセンサネットワークの構築を可能にしました。人の近くに温湿度、Co2センサ等の様々なセンサを配置し、データをもとに空調・照明を最適運転させることが可能であり、データの価値が高まる中で早急なWPTシステムの製品化が熱望されています。

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当社は既に実環境での運用を行っており、WPTセンサを個別空調に接続することで空調由来の消費電力の削減にも成功しました。

本事業では位置検出機能の確立に重点を置いています。従来から、位置検出システムは存在しますが、バッテリ交換のコストがかかることや、配置換えに対する柔軟性が低いことが課題でありました。WPTシステムの一番の利点は空間中のあらゆる動的に配置されるデジタルデバイスを同時接続的に運用することが可能であることです。位置検出システムを加えることによって、真の流動的なビルマネジメントシステムの登場が望まれています。

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また将来的にはWPTシステムの一部をオープン化・標準規格化を行います。あらゆる業界との親和性があるため、世界に先駆けて新しいサービス・アプリケーションの創出を目指していきます。

これからの計画

今回の新技術開発助成を経て、ビルマネジメント領域における「AirPlug™」の新たなアプリケーションの創出や市場の拡大を行っていきます。国内だけではなく、海外展開も予定しており、まずは米国を始めとしたグローバル展開にも力をいれていく予定です。

企業からのお願い

エイターリンクの空間伝送型ワイヤレス給電AirPlug™は、センサ等のIoT機器によるセンシングの完全なワイヤレス化を実現します。これにより、配線不要でセンサ・IoT機器類の敷設・交換がソフトウェア上の登録のみで簡単に完了する為、ビルの持続的なICTインフラ環境のアップデートを可能にします。AirPlug™の空調の最適化ソリューションにより、ビル居住空間内の最適化を実現し、利用者様の利便性・快適性のさらなる向上を目指すとともに、空調運転のランニングコストを低減、排出されるCO2削減を推進してまいります。

2024年3月に一般販売を開始し、2024年5月にシリーズBの資金調達を行いました。
複数の物件への導入も決まっており、今後さらなる事業拡大に邁進してまいります。

実導入・実証実験・新しいメンバーからのご連絡を常時お待ちしております。
下記サイト又は問い合わせ先よりお問い合わせ頂けますと幸いです。

〇エイターリンクプロダクトサイト
https://airplug-wpt.com/ja/

〇エイターリンク採用HP
https://aeterlink.com/recruit/

問い合わせ先 E-Mail:contact@aeterlink.com
URL: https://aeterlink.com/