・ |
これまでのホログラムは、お札などに採用されているように、光を手前から照射して観察する反射型(フロントライティング)が一般的で、照明条件によって画質が変わってしまうという問題がありました。これに対して、ホログラムの基材の内部を全反射する光で照明する導光板型は、外光の影響を受けずに常に良好な条件で再生でき、反射型とは異なる応用が考えられます。弊社では、反射型のみならず、導光板型のホログラム、それを高画質再生できる照明技術も開発し、2021年学会発表しました。応用分野は、車載ディスプレイ、遊技機演出、非接触タッチパネル用空中像表示をはじめ、様々な情報表示、加飾、演出、広告、看板など、多岐に渡り活用が可能です。 |
・ |
この技術は、3Dコンファレンスにて優秀論文賞受賞、International Display Workshops国際学会招待講演のオファーを受け、また2022年に東京ビッグサイトでの先端デジタルテクノロジー展で試作品を展示したところ、多くのお引き合いをいただきました。 |
・ |
そこでのご要望は、「量産供給」です。導光板型ホログラムは、反射型とは異なる原理で製造する必要があり、難易度も高いため、これまで高画質なホログラムを生産性高く安定して作れる技術はどこも成功していませんでした。 |
・ |
弊社は、市村清新技術開発助成を受けて、世界でも類をみない導光板型ホログラムの量産技術や工程、評価方法の確立をおこないました。安定性が高く、高精度に高速量産できるプロセス開発をおこない、試作装置を製作し実証し、完了認定を受けることができました。 |