助成テーマ完了認定企業紹介 077
第108回 令和3年度 第2次
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開発技術の概要 |
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マグロはえ縄漁業において、揚げ縄作業は1日12〜13時間にも及ぶ、最も過酷で危険な作業のひとつです。 なかでも、幹縄からスナップを1本ずつ手作業で取り外す工程は、1日約3000本にも及び、高い習熟度が求められます。 加えて、海から幹縄を巻揚げる機械(ラインホーラー)への巻き込まれといった重大な事故のリスクもあるため、安全対策が強く求められてきました。 こうした現場の声を受け、当社では【スナップ取り外し装置】の開発を行いました。 エアーシリンダーとカム機構を組み合わせ、作業者の手の動きを機械的に再現することで、スナップを自動で取り外すことに成功しました。 さらに、巻き上げられてくるスナップの向きが一定ではないという課題に対しては、装置入口に回転式ガイドを設置。 これにより、上下さまざまな向きで引き上げられるスナップを正しい方向へと整え、取り外し機構に正確に送り込むことが可能となりました。 この装置により、作業の安全性と効率性の向上が期待されています。
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これからの計画 |
現在、本装置に関心を寄せていただいている方もおられるため、今後は今回開発した装置を実際にご覧いただき、具体的な搭載工事へとつなげていきたいと考えております。 |
企業からのお願い |
当社では、乗組員の減少が進む延縄漁船を中心に、省人化・省力化を目的とした機械の開発に取り組んでおります。 本装置に関するご質問やご相談、導入のご希望がありましたら、どうぞお気軽に下記の問い合わせ先までご連絡ください。 |
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